配色

色・顔料 2024.04.09 (最終更新日:2026.03.30)

配色とは、2色以上の色を目的や効果を考えながら組み合わせることのこと。 単に色を並べるだけでなく、見た目の統一感・メリハリ・美しさを意図的に作り出すための技術だ。外壁塗装の色選びにおいても、配色の基本を知ることで仕上がりのイメージを具体的に描きやすくなる。


配色の2つの基本方向性

配色には大きく分けて**「統一」「変化」**の2つの方向性がある。

方向性特徴印象・効果
統一共通性のある色同士を組み合わせるまとまり感・安定感・穏やかな印象を与える
変化対照性のある色同士を組み合わせるメリハリ・力強さ・個性的な印象を与える

外壁塗装では、外壁色と付帯部(軒天・破風・雨樋など)の色の組み合わせにこの2つの方向性が活用されることが多い。「統一」で落ち着いた雰囲気に仕上げるか、「変化」でメリハリのある外観にするかは、建物のデザインや好みに応じて選択する。


主な配色技法

配色をより効果的に演出するための代表的な技法は以下のとおりだ。

  • セパレーション:色と色の境界部分に小面積の別の色を挟み込み、配色を調和させる技法のこと。外壁塗装では外壁色と付帯部色の間に白・黒・グレーなどの中間色を入れることで、色の衝突を和らげ全体の統一感を高める効果がある
  • グラデーション:色を段階的に変化させて複数の色をなめらかにつなぐ技法のこと。明度彩度・色相を少しずつ変化させることで奥行き感・動きのある表現を生み出す
  • モノトーン:同じ色相(色みの種類)の中で、明度(明るさ)や彩度(鮮やかさ)の異なる色を組み合わせる技法のこと。統一感がありながら単調になりすぎない、上品でシンプルな印象を演出できる。外壁塗装ではホワイト・グレー・ブラック系のモノトーン配色が人気が高い

外壁塗装の配色を決める際のポイント

外壁塗装の色選びに配色の知識を活用する際は、以下のポイントを意識すると失敗しにくい。

  • 使用する色数は2〜3色に絞る:色数が増えるほどまとまりが出しにくくなるため、ベースカラー(外壁)・アソートカラー(付帯部)・アクセントカラー(玄関ドア・一部壁面など)の3色構成を基本とする
  • カラーシミュレーションを活用する:実際の建物写真を使ったカラーシミュレーションで、配色のイメージを事前に確認することが重要だ
  • 色見本は実物・大きいサイズで確認する:小さな色見本は実際の外壁での見え方と異なる場合があるため、A4サイズ以上の大きな色見本で自然光のもと確認することが推奨される
  • 周辺環境・近隣の建物との調和を考慮する:景観条例が定められている地域では使用できる色に制限がある場合もある

よくある質問(FAQ)

Q. 外壁塗装の配色で失敗しないためのコツは?
外壁塗装の配色で失敗しやすいのは、色見本では気に入っていたのに実際の外壁に塗ると想定と異なる印象になったというケースだ。以下の点を意識することで失敗リスクを軽減できる。

  • 面積効果に注意する:同じ色でも面積が大きくなると、明るい色はより明るく・鮮やかに、暗い色はより暗く見える性質(面積効果)がある。外壁という大面積に塗る場合は色見本より1〜2トーン落ち着いた色を選ぶのが一般的なコツだ
  • 付帯部(軒天・破風・雨樋・サッシ)の色も一緒に検討する:外壁色だけでなく付帯部の色との組み合わせが全体の仕上がりを大きく左右する
  • カラーシミュレーションで全体バランスを確認する:実際の建物写真を使ったシミュレーションで事前確認を行うことが重要だ

Q. 外壁塗装でモノトーン配色を選ぶメリット・デメリットは?
モノトーン配色(ホワイト・グレー・ブラック系)は外壁塗装で人気が高い配色だ。メリット・デメリットは以下のとおりだ。

  • メリット:シンプルで上品な印象を与えやすく、流行に左右されにくいため長期間飽きにくい。周辺環境・近隣の建物との調和もとりやすい
  • デメリットホワイト系は汚れ・コケが目立ちやすく、ブラック系は**熱を吸収しやすい(遮熱塗料との組み合わせが有効)**という特性がある。また個性や温かみを出しにくい場合がある

Q.「セパレーション」はどのような場面で使われるか?
セパレーションは、外壁塗装で2色以上の色を使う際に色の衝突・不調和を和らげたい場面で効果的に活用される。具体的には以下のような場面だ。

  • 大胆なツートンカラーの外壁デザイン:上下・左右で異なる色を使う際に、境界部分にホワイト・グレー・ブラックなどを帯状に挟み込むことでスタイリッシュな区切りを演出できる
  • 外壁色と破風・幕板(まくいた)の色の境界:境界部分にセパレーションカラーを入れることでメリハリのある外観を作れる
  • 色の対比が強すぎる組み合わせの調整:補色関係(対照色)など色の対比が強い組み合わせの間に中間色を挟むことで、全体の配色バランスを整えられる

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