鉛白
色・顔料
2024.03.05
(最終更新日:2026.03.30)
鉛白とは、塩基性炭酸鉛を主成分とする粉体の白色顔料のこと。歴史的に最も古い白色顔料のひとつで、かつては「おしろい」や絵画用の白色顔料として広く使われていた。
歴史と特徴
鉛白は、鉛に酢を反応させ、空気中の炭酸ガスと結合させる方法で製造されていた。美しい白色と高い隠ぺい率(下地を覆い隠す力)が特徴で、絵画や化粧品分野で重宝されていた。しかし、鉛化合物は有害物質であり、慢性中毒(鉛中毒)を引き起こす危険性があったことから、明治時代に使用が禁止された。
現在の白色顔料との比較
| 顔料 | 主成分 | 安全性 | 現在の使用 |
|---|---|---|---|
| 鉛白 | 塩基性炭酸鉛 | 有毒・使用禁止 | ✕ |
| 酸化チタン | 二酸化チタン | 安全 | ◎(主流) |
現在の塗料・塗装分野では、安全性と隠ぺい力に優れた酸化チタンが白色顔料の主流となっている。
よくある質問(FAQ)
Q. 鉛白はなぜ禁止された? A. 鉛白の主成分である塩基性炭酸鉛は有害物質で、人体への長期的な暴露が鉛中毒を引き起こすため、明治時代に使用が禁止された。
Q. 鉛白と現在の白色顔料(酸化チタン)の違いは? A. 鉛白は隠ぺい率が高く美しい白が特徴だが有毒。現在主流の酸化チタンは安全性が高く、隠ぺい力も優れており、塗料・インクなど幅広い用途で使用されている。
Q. 鉛白は現在でも手に入る? A. 一部の芸術用途(修復・古典絵画)では海外産の鉛白が流通している場合があるが、日本では一般塗料・化粧品への使用は認められていない。






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