マンセル値

色・顔料 2024.04.09 (最終更新日:2026.03.12)

マンセル値とは?色相・明度彩度の読み方と表記方法をわかりやすく解説

マンセル値とは、色を「色相・明度彩度」の3つの属性でアルファベットと数値を用いて表現した色の表示記号のこと。 塗装・建築・デザインなど、色を正確に伝える必要がある場面で広く使用される色彩管理の基準だ。表記の順番は「色相 明度彩度」となる。


マンセル値を構成する3つの属性

① 色相(Hue):色の種類

色相は以下の10種類で構成される。

記号色名
R
YR黄赤
Y
GY黄緑
G
BG青緑
B
PB青紫
P
RP赤紫

各色相はさらに1〜10の数値で細分化され、**「5R」「10YR」**のように表記する。

明度(Value):色の明るさ

  • 黒から白までの明るさを0〜10の11段階で表す
  • 0=真っ黒、10=真っ白
  • 数値が大きいほど明るい色を示す

彩度(Chroma):色の鮮やかさ

  • 色の鮮やかさを1〜14程度の数値で表す
  • 数値が大きいほど鮮やかな色を示す
  • 彩度が0に近いほどグレーに近い無彩色に近づく

マンセル値の表記例

色の種類表記例意味
有彩色R 5/3赤・明度5・彩度3
無彩色N6ニュートラル(無彩色)・明度6

無彩色(白・グレー・黒)は色相と彩度を持たないため、**「N+明度数値」**のみで表記する。


よくある質問(FAQ)

Q. マンセル値は塗装現場でどのように活用されるのか?
塗装現場では、外壁の色選定・色見本との照合・塗り替え時の色合わせなどにマンセル値が活用される。施主への色提案時に「5Y 8/2(明るい黄みのグレー)」のようにマンセル値で色を指定することで、感覚的な表現によるズレをなくし、正確な色の共有が可能になる。また、行政への届け出や景観条例に基づく色彩基準の確認にもマンセル値が用いられることが多い。

Q. マンセル値とJIS色彩規格・RAL・DICカラーとの違いは何か?
マンセル値は色を数値体系で定義した表色系であり、色彩の学術的・国際的な基準として広く使われている。一方、RALはヨーロッパ発祥の工業製品向け色見本番号、DICカラーは印刷・デザイン向けの日本の色番号システムだ。塗装業界ではマンセル値・DICカラー・メーカー独自の色番号が混在して使用されるため、色指定の際はどの規格を基準にするかを事前に確認することが重要だ。

Q. 明度彩度の数値から色のイメージをつかむコツはあるか?
明度彩度の数値は以下のように直感的に理解するとわかりやすい。

  • 明度が高い(8〜10)=白っぽく明るい色明度が低い(0〜2)=黒っぽく暗い色
  • 彩度が高い(10以上)=鮮やかでビビッドな色彩度が低い(1〜3)=くすんだ落ち着いた色

外壁塗装の色選定では、明度7以上・彩度4以下の落ち着いたトーンが景観条例の基準に合いやすく、近隣との調和も取りやすいとされている。

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