半透膜による水膨れ

不具合塗料 2022.05.23 (最終更新日:2024.04.17)

塗膜の膨れ現象の一つ。
乾燥不十分な水性塗膜表面(半透膜)に水分(結露・降雨)が付着することで、塗膜内部に水分が染み込み塗膜と下地の層間に溜まり膨れが発生する現象のこと。膨れを切開すると水が出てくる。溜まっている水分が蒸発すると、シワや塗膜と下地の間に隙間が残るが、塗膜の外観としては目立たなくなる傾向がある。

事例①シーリング材上の水性塗膜の水膨れ

《膨れ発生箇所》雨水の通り道となったシーリング材上

事例② 外壁の水性塗膜の水膨れ

≪膨れ発生箇所≫ 雨水の通り道になっていた排気口の両端部

水膨れのメカニズム

乾燥途中の水性塗膜表面に水が長時間付着することで、徐々に塗膜内部に浸み込みます。このような塗膜を「半透膜」状態と呼び、湿った下塗材に水が浸透する力(浸透圧)により水膨れを引き起こします。

対策

水膨れ発生後、乾燥が進むことで以下のいずれかの状態になります。それぞれ適切な方法で改修を行ってください。

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