蓄熱水蒸気膨れ

塗料不具合 2022.05.23 (最終更新日:2024.01.05)

塗膜の膨れ現象の一つ。
弾性塗膜の下地に浸入していた水分が、太陽光で熱せられることで発生する水蒸気圧により膨れる現象のこと。
弾性塗膜で発生しやすいのは、「①塗膜が柔らかく伸びる、②水分を吸って膨潤しやすい、③熱可塑性のため温度上昇で更に塗膜が柔軟化する、④下地の水分が温度上昇で繰り返し水蒸気となり圧力をかける」の複合により耐えきれず、弾性塗膜内部から膨れが発生する。
なお、膨れを切開すると「蜂の巣状」になっているのが特徴である。

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