アスファルト
建材
2022.04.18
(最終更新日:2024.10.02)
アスファルトとは、石油を蒸留する際に生成される「炭化水素」を主原料とする黒色の固体・半個体・粘性の液体のこと。アスファルトは天然にも存在するが、日本では一般的に石油精製過程の最後に得られるものを石油アスファルトと指すことが多い。
道路舗装の主要材料として知られるアスファルトは、骨材(砂利や砂)と混合してアスファルト舗装として使用され、自動車の走行性向上・コストパフォーマンスに優れている・水はけがよいなどの特徴がある。
防水業界では、コンクリート構造物の屋上防水として、アスファルト防水が使われることが多い。施工実績が非常に多く、長年使われている工法のため信頼性が高い。
その他では、戸建住宅の屋根材として、アスファルトシングルとして活用されている。アスファルトシングルは、ガラス繊維機材(不織布)にアスファルトをコーティングし、表面を無機の着色細粒を付着させることで多彩のデザインにした屋根材。可とう性があり、ある程度のたわみに耐えるため緩やかな曲面にも施工できる。金属を含まないため錆びることがない。軽量であるため耐震性に優れ、建物への荷重も少ないためカバー工事などに適している等のメリットがある。一方で、強風に弱く、反ったり飛ばされてしまう可能性がある。また、経年劣化に伴い表面の凸凹の着色細粒の間にコケやカビが溜まったり、細粒が徐々に取れてしまうなどのデメリットがある。
さらに原紙にアスファルトを含浸させて外壁の防水に用いるアスファルトフェルトや、両面にアスファルトをコーティングさせて屋根の防水に用いるアスファルトルーフィングなどがある。
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