造膜不良
不具合
2022.12.14
(最終更新日:2024.06.10)
造膜不良とは、水性塗料を塗装、乾燥後の塗膜にひび割れの発生や粉々になって正常な塗膜を形成しない不具合現象のこと。 水性塗料を塗装後、塗膜になるまでの乾燥環境が低温になることで発生する場合がある。
熱可塑性である1液タイプの水性塗料などのエマルション樹脂には、ガラス転移温度(Tg)というものがあり、ガラス転移温度以下では固体、以上では液体になって粘着性がある。
水性塗料を塗装することで、水が乾燥して樹脂同士または顔料などに樹脂が融着して塗膜を形成するが、乾燥環境がガラス転移温度以下では樹脂が固体状態のため融着できず造膜(融着)不良となる。
造膜不良が発生した場合、所々のひび割れ程度であればテープ試験を実施し、良好であれば再塗装を行う。 テープ試験で剥がれが生じる場合や粉々な場合は、造膜不良を除去してから再塗装を行う。
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