ブロッキング
不具合
2024.08.02
ブロッキングとは塗膜の粘着性で他の表面と接触することでくっつく現象のこと。窯業系サイディングボードの塗装や平滑ボードへの仕上塗材塗装を工場ライン塗装で行う場合、塗料を強制乾燥後にボードを積み重ねて放置することで荷重により発生し、上のボードを持ち上げると接着している、または接着していないが塗膜の剥離、艶ムラ、凹みなどが発生する。
ブロッキングは、塗料の強制乾燥温度や時間が不足している場合や塗装乾燥後の冷却不足で発生することもあるが、塗膜表面の粘着性や塗膜強度不足に起因する場合が多い。このブロッキングを防ぐには、塗膜表面に離型紙やクッションを挟む、最終塗装工程でブロッキング防止剤(球状微粒子)配合塗料で仕上げて艶を落とし、点接触とするなどで塗膜表面の不具合を目立たなくするなどがある。また強度が高い塗膜の選択もブロッキングを避けるための対策となる。
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