パラフィン

工事・工法薬剤防水材 塗装の現場から 2022.06.22 (最終更新日:2024.04.16)

パラフィンとは、常温において半透明ないし白色の柔らかい固体でろうそくの原料。水に溶けない特性から出しのワックスや防水、クレヨンなどに使用される。
なおFRP防水工法では、パラフィンを配合することで不飽和ポリエステル樹脂表面に浮き上がり、反応硬化を阻害する湿気を妨げる役割がある。
しかし、ベランダ防水の改修工事の際では、FRP防水塗膜表面にパラフィン(油膜)があることで塗料をはじく、または付着が悪いなどが発生するためアセトン拭き、電動工具・サンドペーパーなどでケレン除去する必要がある。

リガードシリーズ施工時の残存パラフィン除去について

■残存パラフィンを除去する理由・注意点

FRP防水材の樹脂(不飽和ポリエステル樹脂)は、硬化中に空気に触れると、硬化不良になる。これを防止するためにパラフィンを添加する。パラフィンがFRP防水の表面に浮き、膜として形成され、空気を遮断し、FRP防水材を正常に硬化させる役割を担います。

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改修工事において、残存パラフィンは塗料の付着を妨げるため、除去が必須となります。明確に除去できているかの判断は非常に難しいが、光沢が残っている箇所は確実にパラフィンが残存している。塗装前に「サンドペーパーなどによる削り取り」、さらに「アセトンによる拭き取り」を、念入りに行う必要がある。

■重点的に除去が必要な箇所

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● 室外機下 ● 入隅 ● 物干し台の下 ● サッシの下側

溶剤拭きの方法について理解できる動画はこちらを参照

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