耐アルカリ性

塗料性能試験 2022.07.12 (最終更新日:2024.01.05)

建築用塗料の「耐アルカリ性」とは、コンクリートなどセメントを主成分にしている下地からの影響となるアルカリ性物質(水酸化ナトリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウムなど)に対して、塗膜の剥離や変退色が発生しない性能のこと。

建物の外装はコンクリート、モルタル、PC板、押し出し成形板、フレキ板など、多くのセメント系素材が使用されており、これらは強いアルカリ性の特徴を持っている。耐アルカリ性を持つ塗料の場合、セメント系素材に使用しても剥離や変退色が発生しにくい状態になる。

JIS A 6909 建築用仕上塗材およびJIS K 5658 建築用耐候性上塗り塗料は「水酸化カルシウム飽和溶液に浸せきし、異常が生じない」ことが耐アルカリ性の定義となっている。

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