ポップアウト
ポップアウトとは、鉄筋コンクリートの表面部分において、内部の膨張圧により、表層が部分的に飛び出すように薄く剥がれてくる劣化現象のこと。放置すると、強度低下の可能性があるため、早急に補修を実施する必要がある。 原因は水の浸入による凍結融解作用、コンクリートに含まれる不良骨材によるアルカリ骨材反応、コンクリートの中性化に伴う鉄筋の発錆などがあげられる。
①凍結融解作用 コンクリート中に含まれた水分が凍結する際に、膨張・移動などの圧力によって発生する
②不良骨材によるアルカリ骨材反応 コンクリートのアルカリ成分がコンクリート内にある不良骨材と化学反応を起こし、内部応力によって発生する
③中性化に伴う鉄筋の発錆 空気中の二酸化炭素などがコンクリート表面から染み込むことで、アルカリ性のコンクリートは中性化が進行し、内部の鉄筋に到達することで錆の進行を防いでいた不働態被膜が破壊される。
さらに水と酸素が浸透してくると鉄筋が腐食しその体積が増し、その膨張圧によって発生する。
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