ブリード

不具合シーリング材劣化症状・劣化要因 2022.04.18 (最終更新日:2024.01.05)

シーリング材などでは、使用している樹脂の柔軟性を長期間維持するため、可塑剤を配合しているものがある。この可塑剤が経年で徐々に分離し、表面に染み上がってきたり、接触している樹脂を含んだ塗膜などに移行する現象が発生する。この現象をブリード現象と言う。
ブリードが発生すると、シーリング材上の塗膜がべた付くようになり、埃などが付着し汚れたり、症状が著しい場合は塗膜などが液状になり流れ落ちることもある。

可塑剤のブリード現象とブリード汚染のイメージ図

ブリードが発生時の対策として、塗膜表面の粘着性・汚れをシンナーで拭き取り、バリアプライマーを汚染部よりも幅広めに塗布後、下塗材・上塗材でタッチアップ補修または見切りの良い箇所まで再塗装を行う。

予防方法として、シーリング材の上に塗装を行う場合は、ノンブリードタイプのシーリング材を用いることを推奨する。 ※ノンブリードタイプのシーリング材であっても可塑剤を多少は配合しているため、経年でブリードしてわずかに汚れることもある。 ※可塑剤:被添加物の作業性を向上させることを目的に、粘度を下げ柔らかくするための添加物。

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