シンナー

塗料安全対策薬剤 塗装の現場から 2022.12.15 (最終更新日:2026.04.04)

シンナーとは、塗料を薄めるために使用される希釈剤(溶剤)のこと。 塗料の粘度を調整し、刷毛ローラー・スプレーなどで塗りやすい状態にするために使用される。引火性を持つ危険物に分類されるため、取り扱いには十分な注意と安全管理が必要だ。


シンナーの種類と危険物分類

シンナーは消防法上の**危険物(引火性液体)**に分類され、引火点によって区分が異なる。

種類危険物分類主な用途・特徴
ラッカーシンナー第4類・第一石油類引火点が低く揮発性が高い。ラッカー系塗料の希釈に使用
塗料用シンナー(ペイントうすめ液)第4類・第二石油類引火点が比較的高く扱いやすい。油性塗料全般の希釈に使用

第一石油類(ラッカーシンナー)は引火点が21℃未満と非常に低く、常温でも引火の危険性があるため、特に慎重な取り扱いが求められる。


シンナー使用時の主な注意点

  • 使用前にSDS(安全データシート)を必ず確認する:成分・引火点・応急処置方法などの安全情報が記載されており、正しい取り扱い方法の把握が不可欠だ
  • 換気を十分に行う:シンナーの蒸気は空気より重く床面に溜まりやすいため、作業中は強制換気を行い蒸気の滞留を防ぐことが重要だ
  • 長期間の吸引を避ける:シンナーの蒸気を長期間・高濃度で吸引すると頭痛・めまい・神経障害など人体への毒性があるため、防毒マスクの着用が推奨される
  • 火気・静電気に注意する:引火性液体のため、作業場所周辺での火気使用・静電気の発生は厳禁
  • 適切に保管・廃棄する:使用後のシンナーや廃液は専門の産業廃棄物処理業者に依頼するなど、法令に従った処理が必要だ

よくある質問(FAQ)

Q. シンナーと塗料用シンナー(ペイントうすめ液)の違いは何か?
一般的に「シンナー」と呼ばれる場合、ラッカーシンナー(第一石油類)と塗料用シンナー(第二石油類)の両方を指す場合がある。主な違いは以下のとおりだ。

  • ラッカーシンナー:揮発性・溶解力が高く、ラッカー系・ウレタン系塗料の希釈に使用。引火点が低く危険性が高い
  • 塗料用シンナー(ペイントうすめ液):揮発がゆるやかで扱いやすく、油性塗料全般に使用できる。ホームセンターでも広く販売されている

塗料の種類に合わないシンナーを使用すると塗膜不良・白化・密着不良の原因となるため、使用する塗料に対応したシンナーを選ぶことが重要だ。

Q. シンナーを使用する際に必要な保護具は何か?
シンナー使用時には以下の保護具の着用が推奨される。

  • 防毒マスク(有機ガス用吸収缶を装着したもの):蒸気の吸引防止
  • 保護手袋(耐溶剤性のニトリル製など):皮膚への吸収・かぶれ防止
  • 保護メガネ:目への飛散防止
  • 作業着・腕カバー:皮膚への付着防止

使用するシンナーのSDS(安全データシート)に記載された保護具の指定内容を必ず確認したうえで、適切な保護具を選択することが重要だ。

Q. シンナーは水性塗料にも使用できるか?
水性塗料の希釈にシンナーは使用できない。 水性塗料は水を溶媒としているため、希釈には水(または専用の水性用希釈剤)を使用するのが基本だ。シンナーを混ぜると塗料の成分が分離・凝固し、塗膜不良・密着不良・仕上がり不良の原因となる。希釈剤の種類は必ず使用する塗料の仕様書・製品ラベルで確認することを推奨する。

【重要】シンナー供給不足を受けた対策について

現在、中東情勢の緊迫化により、原油・ナフサの流通が悪化し、シンナー類や弱溶剤塗料の確保が不安定となっています。

この状況下において、皆様の現場を止めないための現実的な解決策として、アステックペイントでは以下の2点を推奨しております。詳しい情報は下記の記事をご覧ください。

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