ダメ直し
ダメ直しとは、塗装工事の仕上げ後に、傷・汚れ・塗り残しなどが見つかった箇所を同じ塗料で部分的に補修塗りすることのこと。「タッチアップ」「補修塗り」「ダメ拾い」とも呼ばれる塗装職人の現場用語(符丁)だ。塗装工事の品質を最終的に整えるための仕上げ工程のひとつとして行われる。
ダメ直しが必要になる主なケース
ダメ直しは、以下のような状態が仕上がり確認時に見つかった際に行われる。
- 塗り残し:ローラーや刷毛が届きにくい細部・入隅・出隅などに塗料が乗っていない箇所がある場合
- 傷・めくれ:乾燥中や養生テープ剥がし時などに塗膜に傷やめくれが生じた場合
- 汚れの付着:乾燥前に埃・虫・異物が塗膜に付着した場合
- ピンホール・気泡跡:塗膜表面に小さな穴や気泡の跡が残った場合
ダメ直し作業時の注意点
ダメ直しは適切な方法で行わないと、補修箇所が目立つ仕上がりになるリスクがある。主な注意点は以下のとおりだ。
- 色ムラ・艶ムラへの注意:部分的に塗り重ねることで、周囲の塗膜と色・艶の差が生じやすい。特に艶あり塗料は補修箇所が目立ちやすいため、丁寧な作業が求められる
- ぼかし塗りを活用する:補修箇所の端部を薄くぼかして塗ることで、周囲の塗膜との境界線を目立たなくすることができる
- 見切りの良い面(区切りのはっきりした箇所)で塗り区切る:コーナー・目地・帯板の端など、自然な区切りとなる位置を塗り終わりの境界にすることでムラが目立ちにくくなる
- 同じ塗料・同ロットを使用する:異なるロット(製造ロット)の塗料を使用すると、わずかな色差が生じる場合があるため、できる限り同じ塗料・同ロットの材料でダメ直しを行うことが重要だ
よくある質問(FAQ)
Q. ダメ直しと「タッチアップ」「ダメ拾い」は同じ意味か?
「ダメ直し」「タッチアップ」「補修塗り」「ダメ拾い」はすべて同じ作業を指す言葉だ。塗装工事の現場では職人や会社によって呼び方が異なることがあるが、「仕上げ後に不具合箇所を部分的に補修塗りする作業」という意味は共通している。なお「ダメ」とは建築・塗装の現場用語で**「未完了・不十分な部分」**を意味する符丁だ。
Q. ダメ直し後に色ムラや艶ムラが残ってしまった場合はどうすればよいか?
ダメ直し後に色ムラ・艶ムラが目立つ場合は、以下の対応が検討される。
- 範囲を広げて塗り直す:補修範囲をコーナーや見切り材などの自然な区切りまで広げて再塗装することで、境界線を目立たなくする
- 上塗り1回分を面単位でやり直す:ムラが解消できない場合は、該当面の上塗りを面全体で塗り直すことが最も確実な対処法だ
ダメ直しによる仕上がりへの影響が懸念される場合は、施工業者に仕上がり基準と補修方法を事前に確認しておくことが重要だ。
Q. ダメ直しは外壁塗装工事のどの段階で行われるか?
ダメ直しは一般的に上塗り(最終塗装)完了後、足場解体前の仕上がり確認(検査)のタイミングで行われることが多い。具体的な流れは以下のとおりだ。
- 上塗り完了・乾燥確認
- 全面の仕上がり確認(塗り残し・傷・汚れのチェック)
- 不具合箇所のダメ直し(補修塗り)
- 補修箇所の乾燥確認
- 施主・現場監督による最終確認
- 足場解体・完工
足場解体後にダメ直しが必要な箇所が見つかった場合は、脚立・高所作業車などを使った補修対応が必要になるため、足場がある段階での丁寧な確認と補修が重要だ。
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