穿孔

塗装 2024.06.07 (最終更新日:2026.03.12)

穿孔(せんこう)とは、建物などの構造物や部材に穴をあけること、またはあけた穴そのものを指す言葉のこと。 完全に貫通させるものだけでなく、一定の深さまであける場合も穿孔に含まれる。建築・塗装工事の現場では、コンクリートの浮きや剥離の補修工程において特によく使われる専門用語だ。


建築現場における穿孔の主な目的

建築・改修工事で穿孔が行われる代表的な場面は以下の通りだ。

  • コンクリートの浮き補修:外壁・床・天井などの浮き部分に穴をあけ、エポキシ樹脂を注入して再接着する
  • アンカー設置:構造補強や設備取り付けのため、コンクリートにアンカーボルト用の穴をあける
  • 配管・配線の引き回し:設備工事において壁や床を貫通させるための穴をあける
  • タイル・モルタルの浮き補修:外壁タイルの浮きに対してピンニング工法を行う際の下穴として使用する

穿孔作業における注意点

コンクリートへの穿孔は、内部の鉄筋・電気配線管・給排水管などの埋設物に当たるリスクがある。埋設物を傷つけた場合、構造耐力の低下や漏水・漏電などの重大な二次被害につながるため、以下の事前確認が必須だ。

  • 設計図面・施工図の確認:鉄筋位置・埋設配管の位置を事前に把握する
  • 非破壊検査(電磁波レーダー探査など)の実施:図面だけでは確認できない埋設物の位置を機器で確認する
  • 穿孔位置のマーキングと深さ管理:計画した位置・深さを守り、過剰な穿孔を防ぐ

よくある質問(FAQ)

Q. 穿孔とはつり・削孔との違いは何か?
はつりは表面のコンクリートを広範囲に除去する作業、削孔は穿孔とほぼ同義で使われることが多いが、削孔は主に「ドリルで削りながら穴をあける」作業に対して使われる表現だ。穿孔はあけた穴そのものを含む広い意味で使われる点が特徴だ。

Q. 穿孔前に非破壊検査は必ず必要か?
法的な義務ではないが、コンクリート構造物への穿孔では非破壊検査の実施が強く推奨されている。特に鉄筋コンクリート造・プレストレストコンクリート造の建物では、鉄筋やPC鋼材を傷つけた場合の影響が大きいため、電磁波レーダー探査や打音検査などで事前確認を行うことが安全管理の基本だ。

Q. 外壁塗装工事でも穿孔は行われるのか?
外壁塗装工事単独では穿孔を行うことは少ないが、外壁の浮きやタイルの剥離が確認された場合の補修工程として穿孔が必要になるケースがある。特に大規模修繕工事では、外壁診断の結果に基づきエポキシ樹脂注入工法やピンニング工法が採用されることが多く、その際に穿孔が行われる。

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