下地調整材
下地調整材とは、塗装前に下地表面の凹凸・ひび割れ・傷などを埋めて平滑に整えるために使用する塗材のこと。 コンクリートの型枠段差・ジャンカ・巣穴・硬化収縮ひび割れなどを補修し、仕上塗材が均一に密着できる下地をつくる役割を担っている。
下地調整材のJIS規格(JIS A 6916)
下地調整材は**JIS A 6916「建築用下地調整塗材」**によって以下の5種類に規格化されている。
| 種別 | 系統 | 工法 | 膜厚の目安 | 代表例 |
|---|---|---|---|---|
| C-1 | セメント系 | コテ塗り | 0.5〜1mm | ノロセメント |
| C-2 | セメント系 | コテ塗り | 1〜5mm | セメントフィラー |
| E | 合成樹脂エマルション系 | ローラー塗り | 0.5〜1mm | エマルション系フィラー |
| CM-1 | 軽量セメントモルタル系 | コテ塗り | 3〜10mm | — |
| CM-2 | セメントモルタル系 | コテ塗り | 3〜10mm | — |
種類別の主成分と用途
- C-1・C-2・CM-1・CM-2:セメント・骨材を主成分とし、少量の樹脂(エマルションまたは粉末)で保水性・接着性を高めたタイプ。コンクリートやモルタル下地の調整に使用される
- E(エマルション系):水性樹脂と体質顔料を主成分とし、ALCパネルの目止めなどに適している。ローラー施工が可能で扱いやすいタイプだ
微弾性フィラーとの違い
塗り替え工事でよく使用される微弾性フィラーは、下地調整材とは異なる規格に分類されている点に注意が必要だ。
- 下地調整材:JIS A 6916「建築用下地調整塗材」に分類
- 微弾性フィラー:JIS A 6909「建築用仕上塗材」の可とう形改修塗材に分類
微弾性フィラーは塗り替え工事における下塗材として使用されるが、規格上は仕上塗材の一種に位置づけられており、下地調整材とは区別して扱われる。
よくある質問(FAQ)
Q. 下地調整材はなぜ必要なのか?
塗装の仕上がりと耐久性は下地の状態に大きく左右される。 凹凸・ひび割れ・巣穴がある状態のまま仕上塗材を塗布すると、塗膜の密着不良・仕上がりのムラ・早期剥離などの不具合が起きやすくなる。下地調整材で表面を平滑に整えることで、仕上塗材が均一に密着し、塗膜の耐久性と美観を長期間維持できる。
Q. 下地調整材の5種類はどのように使い分けるべきか?
使い分けの主な基準は下地の素材・補修箇所の深さ・施工方法の3点だ。
- 浅い凹凸・目止め(0.5〜1mm)→ C-1またはE
- 中程度の凹凸補修(1〜5mm)→ C-2
- 深い欠損・大きな不陸補修(3〜10mm)→ CM-1またはCM-2
- ALC下地の目止め→ エマルション系のEが適している

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