下地調整材

塗料工事・工法 2022.06.24 (最終更新日:2024.06.10)

下地調整材とは、塗装の仕上がりをきれいにするため、下地表面の凸凹(コンクリートの型枠の段差、ジャンカ、巣穴など)、ひび割れ(硬化収縮ひび割れなど)、キズなどの隙間を埋め、滑らかにする塗材のこと。 下地調整材は、JIS A 6916で「建築用下地調整塗材」として下記のように規格されている。 ①下地調整塗材C-1:セメント系、コテ塗りなど、膜厚0.5~1mm程度(ノロセメントなど)
②下地調整塗材C-2:セメント系、コテ塗り、膜厚1~5mm程度(セメントフィラーなど)
③下地調整塗材E :合成樹脂エマルション系、ローラー塗りなど、膜厚0.5~1mm程度(エマルション系フィラーなど)
④下地調整塗材CM-1:軽量セメントモルタル系、コテ塗り、膜厚3~10mm程度
➄下地調整塗材CM-2:セメントモルタル系、コテ塗り、膜厚3~10mm程度 下地調整塗材Eは水性樹脂と体質顔料を主成分としてALCの目止めなどに、その他の下地調整塗材はセメント、骨材を主成分として少量の樹脂(エマルションまたは粉末)で保水性や接着性を向上させコンクリートなどの下地調整に使用される。

因みに塗り替え工事で下塗材として使用される微弾性フィラーは、JIS A 6909 建築用仕上塗材の可とう形改修塗材に分類される。

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