軽量気泡コンクリート

軽量気泡コンクリートとは、「ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)」の日本語名のこと。 1920年代にスウェーデンで開発された外壁材で、珪石・セメント・生石灰・発泡剤を主原料とし、発泡・高温高圧養生によって成型される。内部に無数の気泡を持つことが特徴で、断熱性・遮音性・軽量性に優れた外壁材だ。
軽量気泡コンクリート(ALC)の主な特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 規格 | JIS規格(JIS A 5416)適合品 |
| 主原料 | 珪石・セメント・生石灰・発泡剤 |
| 優れた性能 | 断熱性・遮音性・軽量性 |
| 有害物質 | アスベスト・VOC・ホルムアルデヒドなど含有ゼロ |
| 法規制 | 有害物質ゼロのため使用面積の法規制なし |
| 国内生産メーカー | 旭化成建材・クリオン・住友金属鉱山シポレックスの3社 |
ALCパネルは有害物質を一切含まないため、シックハウス対策素材としても評価が高い外壁材だ。
- 外壁面の塗装工事:表面の気泡をフィラーなどで充填後、リシン・吹付タイル・多孔質ローラーによる波状模様などの仕上げを施す
- 目地部のシーリング材打替工事:目地部の防水性を確保するため、劣化したシーリング材を新しく打ち替える
- 下地補修:欠損やひび割れが発生している場合は、塗装前に補修を行う
ALC外壁塗装における下塗り材の選び方
ALC外壁への塗装では、旧塗膜の状態や劣化状況に応じた下塗り材の選定が品質を左右する重要なポイントだ。
| 下地の状態 | 推奨される下塗り材(例) |
|---|---|
| チョーキングが発生している | エピテックフィラーAEⅡ、ホワイトフィラーAⅡ など |
| 仕上材が激しく劣化している | エポパワーシーラー+エピテックフィラーAEⅡ など |
| 旧塗膜がフッ素・無機塗料の場合 | プレミアムSSシーラープライマー |
| 旧塗膜が光触媒塗料の場合 | プレミアムSSシーラープライマー(白のみ) |
よくある質問(FAQ)
Q. 軽量気泡コンクリート(ALC)は一般的なコンクリートと何が違うのか?
最大の違いは内部構造と重量だ。ALCは製造時に発泡剤を用いて内部に無数の気泡を形成するため、通常のコンクリートと比べて重量が約4分の1程度と非常に軽い。また気泡構造により断熱性・遮音性が高く、建物の軽量化と居住性向上を同時に実現できる外壁材だ。一方、多孔質で吸水しやすい性質があるため、適切な塗装による防水保護が欠かせない。
Q. ALC外壁の塗装でチョーキングが発生している場合、どう対処すればよいのか?
チョーキングが発生しているALC外壁への塗装では、塗料の密着性を確保するための適切な下塗り材の選定が重要だ。チョーキング面への下塗りにはエピテックフィラーAEⅡやホワイトフィラーAⅡなどの使用が推奨される。チョーキング面に密着力の低い下塗り材を使用すると、塗膜の早期剥離につながる可能性があるため、下地状態に合わせた選定が不可欠だ。
Q. ALC外壁の目地シーリングはなぜ塗装工事と同時に行う必要があるのか?
ALC外壁のパネル間には目地があり、この目地部分は防水の要となっている。シーリング材が劣化したまま塗装のみを行っても、目地からの雨水浸入を防ぐことはできない。雨水がALC内部に浸入すると、断熱性能の低下・内部鉄筋の腐食・凍害による破損などの深刻なダメージにつながる。このため、外壁塗装と目地シーリングの打替えを同時に実施することが建物の長期保護につながる。








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