軽量気泡コンクリート

建材外壁 2022.05.23 (最終更新日:2023.11.10)
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ALC」の日本語名。 1920年代にスウェーデンで開発され、世界各国で使用されている外壁材「ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)」
日本国内では現在、旭化成建材株式会社、クリオン株式会社、住友金属鉱山シポレックス株式会社の3社が生産している。 軽量気泡コンクリートパネル(以下、ALCパネル)はJIS規格(JIS A 5416)に適合製品で、厳しい生産管理のもとで品質および寸法精度が守られいる。

ALCパネルは珪石・セメント・生石灰・発泡剤を主原料とし、発泡させ、高温高圧で養生して成型をした外壁材。有害物質ゼロで、アスベスト、トルエン、キシレンなどの揮発性有機化合物(VOC)、クロルピリホスやホルムアルデヒドをまったく含んでいない。このため、使用面積の法規制を受けない。

ALCパネル内部に無数の気泡があるため「断熱性・遮音性」に優れている。表面の気泡をフィラーなどで充填後、リシン・吹付タイル、多孔質ローラーによる波状模様などが仕上材として施工される。 ALCパネルの塗装工事を行う場合は、外壁面の塗装工事目地部のシーリング材の打替工事が必要となる。 また、欠損やひび割れが発生している場合は、下地補修を行う必要がある。

アステックペイント製品では、下記の下塗り材製品を使用できる。
チョーキングが発生している場合:エピテックフィラーAEⅡホワイトフィラーAⅡなど
・仕上材が激しく劣化している場合:エポパワーシーラー+エピテックフィラーAEⅡなど
旧塗膜がフッ素、無機の場合: プレミアムSSシーラープライマー
旧塗膜が光触媒の場合: プレミアムSSシーラープライマー(白のみ)

ALCひび割れが発生している写真。
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